金融商品の種類と重要な三つの要素

投資全般

投資をすることを決めたとしても、投資先として何があるか、何に投資をするべきなのか、投資初心者にとってはわからないのではないでしょうか。そこで今回は、金融商品ごとの特徴について、重要な要素である「安全性」「収益性」「流動性」の三つの側面から紹介したいと思います。なお、今回の記事ではすべてを紹介することはできないので、各商品の詳細については別記事で順次ご紹介したいと思います。

金融商品の種類①:預金

”預金”は投資をしない日本人にとっても身近なものなので、あまり金融商品というイメージが湧かないかもしれませんが、金融商品の一つです。預金の特徴は言うまでもありませんが、安全性が高いことです。日本の銀行では1,000万円まで元本が保証されており、預けているお金が減ることはほぼないと考えていいでしょう。しかし、投資において重要な指標である収益性はかなり低いものとなります。メガバンクなどでは年利0.001%、金利の高いとされるネット銀行でも年利0.01%となり、仮に100万円を預けても前者で10円、後者で100円にしかなりません。最後に流動性ですが、今はコンビニのATMやネットバンキングを利用することで、必要な時に必要なだけ引き出したり送金したりすることが出来るため高いといえるでしょう。

これらのことから、”預金”は投資先としてではなく、必要になるお金を預けておく先として利用することが良いでしょう。なお、預金には”仕組預金”や”外貨預金”、”定期預金”などもありますが、それは別記事にて紹介したいと思います。

金融商品の種類②:株式

投資といった時に多くの人がイメージするのが”株式”投資ではないでしょうか。そもそも株式とは、会社が資金調達の手段として発行する会社オーナーの権利です。そのため、会社は資金を提供してくれた株式の購入者(投資家)に対して、毎年利益の一部を”配当金”や”株主優待”といった形で還元しているのです。

安全性は会社によって一概には言えませんが、高いとはいえません。もっとも大きなリスクとしては投資先の株式会社が破綻する可能性がありますし、購入後の値下がりの可能性もあるためです。一方、収益性は高く、一日で株価に対して数パーセント~数十パーセント変動する可能性もあり、数日で大きな利益も期待できます。最後に流動性ですが、今はネットで数クリックで約定でき、証券口座から銀行口座への出金も簡単に出来ることから、流動性は高いといえるでしょう。

これらのことから、銘柄選びやチャート分析の知識は必要なものの、収益性の高さや流動性の高さから年間で数パーセント~数十パーセントの利益を狙える投資先であり、配当金や株主優待などの付加価値もある投資先です。

金融商品の種類③:債券

債券とは国や企業などの発行体が、投資家から資金調達の手段として発行する有価証券です。債券には満期が定められており、投資家は債券を購入し、発行体に資金を提供することで、保有期間中は利子を受け、満期を迎えるとその額面金額を全額受け取ることができます。

安全性は比較的安全であるといえるでしょう。なぜなら、国や地方公共団体が発行するものもあり、破綻するリスクが限りなく低いことや、満期まで保有することであらかじめ設定されている額面金額を受け取ることが出来るためです。その分収益性は預金に比べれば高いですが、低い分類でしょう。参考までに、SBI証券で現在*募集している個人向け国債の場合、変動10年、固定5年、固定3年ともに利率は0.05%(税引前)、募集価格と償還金額ともに100円につき100円となっています。最後に流動性は、知名度や信用度の高い債券であれば期間中の売却も可能なので高いでしょう。

これらのことから、安全性を重視したいが、寝かせておくにはもったいないと感じる場合などには、預金よりも収益性が高いため、投資する価値があるかもしれません。

※2020年8月17日現在となります。
※参考:SBI証券より

金融商品の種類④:投資信託

投資信託の仕組みを簡単に説明すると、投資家のお金を専門家が代わりに運用し、運用による成果が投資家に分配される、というものです。もちろんデメリットがゼロではありませんが初心者にとっては最初に入りやすい商品であることは間違いないでしょう。

投資信託は言ってしまえば複数の投資先が一つの商品としてまとめられたパッケージ商品のため、安全性・収益性・流動性は投資先の商品によって異なります。まず、安全性は、投資先が国内の債券の場合もあれば、新興国の株式もあり、投資先によって安全性は大きく分かれます。収益性についても同様で、値動きの少ない商品もあれば値動きの激しい商品もあり、自分が負えるリスクの範囲内で投資先を選定することが重要となります。また、流動性についても商品によって異なりますが、数営業日で換金できるものもあるので低くはないでしょう。

これらのことから投資信託は、安全性・収益性・流動性のバランスが良く初心者向きであるといえるでしょう。しかし、あまり調べずにネットで良い評判だからという理由のみで投資をしてみるのはあまりお勧めできません。しっかりとメリットとデメリットを把握したうえで投資に取り組みましょう。

金融商品の種類⑤:FX

FXとは「Foreign Exchange」の略で、日本語の正式名称は「外国為替証拠金取引」といいます。為替レートの変動を利用して売買差益を狙うシンプルな仕組みです。
たとえば、1ドル=100円の時に1万円を100ドルに両替したとしましょう。その後、1ドル=110円になったため、持っていた100ドルを日本円に両替すると、100(ドル) × 110円(1ドルあたり) = 11,000円となり、1,000円利益が出たことになります。これを「両替」ではなくFX業者を通して行うことがFX取引となります。

為替は上下変動することから元本割れの可能性を含んでおり、安全性は高いとは言えません。ドル円を取引したとして、いきなり1ドルあたりの円の価値が2倍になったり半分になったりといったことはありませんが、1日で数パーセント動く可能性は十分にありえます。

一方で、収益性の高さも大きな特徴です。なぜなら、ほかの金融商品とは違い、FX取引では高いレバレッジを利用することができます。レバレッジとは「てこの作用」という意味で、簡単に言えば少ない元手でも大きな金額の取引をすることが出来るという意味です。国内のFX業者でも25倍のレバレッジをかけることが出来るため、1万ドル(約100万円)の取引に5万円ほどの元手で投資をすることが出来ます。流動性の面で、はワンクリックで決済することのできるツールもあり、出金も1営業日で出来る会社もあることから高いといえるでしょう。

これらのことからFXは安全性は低い(損失幅が大きくなる可能性がある)ものの、収益性と流動性が高い商品といえるでしょう。しかし、ほかの投資商品と比べて投機性の高い商品のため運用は慎重に行いましょう。

金融商品の種類⑥:保険

保険は日本において加入率も高くCMでもよく見かけることも多いので説明の必要もないかもしれませんが、簡単に解説します。ほかの金融商品とは本質は大きく異なりますが、保険においても投資性をもたせた運用が可能です。たとえば、貯蓄型の生命保険の場合、掛け捨ての保険と異なり、支払の満期を迎えた後に積み立てた金額が返戻される、という仕組みがあります。また、商品によっては満期以後の返戻率が大きく上昇し、積立金額の120%が返戻されるといったものもあります。たとえば、30歳から60歳まで毎月2万円の保険料を30年間支払い、65歳で解約返戻金が120%の場合は下記の通りとなります。

    2万円 × 12ヶ月 × 30年 × 120% = 864万円

上記のように、利益*は144万円(+20%)となっているこがわかります。しかし、安全性という意味では保険会社が破綻するリスクやインフレリスクがあるため決して高いとは言えないでしょう。また、収益性も上記の例のように20パーセントだと大きく感じますが、35年で20パーセントということは年利で1パーセントに満たないことがわかります。さらに流動性も悪く、支払いを止めることや解約は出来るものの、返戻率が悪化してしまうというデメリットがあります。

これらのことから、貯蓄型の生命保険はそもそも病気や死亡に備えるためのお金であるため、同じ軸でほかの金融商品と比較することはできないといえるでしょう。しかし、あくまで貯蓄型生命保険の場合で比較したため、その他の保険では上記の限りではないことはお含みおきください。

まとめ

今まで記載してきたことを表にまとめると下記の通りとなります。

金融商品安全性収益性流動性
預金×
株式
債券
投資信託
FX×
保険×

それぞれの商品の概要を簡単に記載しましたが、詳細については別の記事で紹介をしたいと思いますので、金融商品ごとの特徴と重要な三つの要素の観点から、自分はどれくらいの収益をどれくらいのリスクを取って行いたいのか、を本記事で考えるきっかけになれば幸いです。

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