FXにおける相関関係について

FX ≪基礎編≫

FX取引をする上で、単一の通貨ペアを見るのではなく複数の通貨ペアを見て相場の分析をすることで、分析の精度を高めることができます。しかし、通貨ペア同士の相関関係がわからなければ、どのように分析していいかわからないでしょう。そこで今回は、FXにおける相関関係について解説します。

FXにおける相関関係

相関関係とは、一方が増加すると、他方が増加または減少する、二つの変量の関係を指します。FXにおける通貨ペアは二国間の通貨の需給を表しているので、一方の通貨価値が変動することによってレートが動きます。つまり、価値が変動した通貨を含む通貨ペアにおいては相関関係がうまれるのです。

ここで”ユーロドル”と”ポンドドル”の通貨ペアについて考えていきましょう。ユーロドルとポンドドルはユーロ対ドル、ポンド対ドルの通貨ペアであり、いずれもドルに対しての価値を表す通貨ペアです。そのため、ユーロとポンドの価値が変動せずとも、ドルの価値が上がった場合には、ユーロとポンドが相対的に価値が下がるため、いずれの通貨ペアも下落します。このように、ドルの価値の変動によって同じ動きをするユーロドルとポンドドルは”正の相関関係”にあることがわかります。

次に、”ユーロドル”と”ドル円”の通貨ペアについて考えていきましょう。前述のようにユーロドルはユーロ対ドルで、ドル円はドル対円の通貨ペアなので、いずれもドルと一方の通貨の価値を表す通貨ペアですが、ドル円はドルが円換算でいくらかという通貨ペアです。つまり、前述と同様にドルの価値が上がった場合、ユーロドルは下落しますが、ドル円は上昇します。このように、ドルの価値の変動によって反対の動きをするユーロドルとドル円は”負の相関関係”にあることがわかります。

相関係数とは

相関係数とは相関関係を数値化したもので、相関係数が1.0に近いほど「正の相関」が強く、-1.0に近い程「負の相関」が強いことを表しています。この相関係数はFX会社などが公表しており、「セントラル短資FX」などで確認してみるといいでしょう。

相関関係をどのように使うか

通貨ペアの相関関係は一言でいえば、リスク管理のために使用することが主な目的です。例えば、自身が保有しているポジションがすべてクロス円のロングだとすれば、円高が進んだときに大きな損失が発生するでしょう。一方で、保有しているポジションがドル円のロングとユーロ円のショートだった場合には、同様に円高が進んだ場合でも大きな損失とならない可能性があります。

また、一定の期間内でどの通貨が買われており、どの通貨が売られているのかを把握することで、取引に最適な通貨ペアを判断することが出来ます。例えば、欧州通貨が買われており、リスクオン商状で円やドルが売られている地合いでは、ドル円を取引してもボラティリティが小さく、取引に値しない可能性があります。

通貨強弱は複数の通貨ペアを確認する事でも判断できますが、「Currency Strength Chart」というサイトで、当日と前日の通貨強弱を確認できるので利用すると便利です。このようなサイトを使いながら、取引に最適な通貨ペアを選定することで、より高確率の取引を選ぶことが出来るかもしれません。

他の金融商品とも相関関係がある

通貨ペア同士に限らず、その他の金融商品や指標とも相関関係があります。メジャーなものとしては株式市場がわかりやすいでしょう。株式市場は一般的に景気が上向いている時に上昇し、景気が下向いている時に下降します。そのため、株価が上昇している時には、リスクオフ通貨とされるドル、円、フランなどが売られやすく、新興国通貨などが買われやすいという相関関係があります。

また、商品市場の金はリスクオフの際に価格が上昇する特徴を持っており、直近では2020年の新型コロナウイルスの感染拡大により、価格が高騰しています。他にも”恐怖指数”とされるVIX指数もリスクオフの際に上昇する特徴を持っています。一般的には20を越えていると市場がリスクオフ方向に傾いているとされますが、2020年は長期的にこの20を越えて推移しています。

ここまで紹介してきた指標や通貨ペアを含めた相関関係がある指標をまとめると下記のようになります。

リスクオン時に上昇リスクオフ時に上昇
新興国通貨ドル/円/フラン
株式金価格
原油価格VIX指数
国債利回り

まとめ

今回はFXにおける相関関係について紹介しました。FX取引では高確率なトレードに絞って取引をすることが重要になりますが、単一の情報よりも複数の情報を加味して取引をした方が、より精度を高めて取引をすることが出来ます。自分がメインで取引する通貨ペアだけではなく、相関のある指標も確認して、勝率の高いトレードを出来るように心がけていきましょう。

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