海外FX口座と国内FX口座の違いとは?

FX ≪基礎編≫

FXの口座開設には、国内FX口座ではなく海外FX口座を開設するという選択肢がありますが、海外FX口座は国内FX口座と大きく特徴が異なるので、特徴を理解した上で口座開設をする必要があります。そこで今回は、海外FX口座のメリットやデメリット、国内口座との違いなどについてご紹介します。

海外FX口座とは?

海外FX口座とはその名の通り、海外のFX業者によって運営されているFX口座です。日本に住んでいる方にとっては、国内FX口座の方が、上場企業のグループが展開しているものもあることから、わざわざ海外のFX業者を利用する必要はないと考えるかもしれません。たしかに、国内FX口座と海外FX口座に違いがなければ、海外FX口座を開設する必要はないでしょう。しかし、国内のFX口座と海外のFX口座では大きく特徴が異なるので、その違いを確認していきましょう。

海外FX口座と国内FX口座の違い

国内FX口座と海外FX口座では、内容が大きく異なるためしっかりと違いを確認しておく必要があります。主な違いを表にまとめると下記の通りとなります。

国内FX口座海外FX口座
レバレッジ最大25倍数千倍
スプレッド小さい大きい
ゼロカットシステムなしあり
ボーナスの金額小さい大きい
通貨ペア少ない多い
入金方法銀行振込銀行振込や電子ウォレットなど
課税方法申告分離課税総合課税

レバレッジ

レバレッジをうまく使うことで少額の資金から大きな利益を上げることが出来るため、FX取引をする上で重要な要素の一つです。しかし、国内FX口座では2011年8月に金融庁によってレバレッジ規制が施行され、最大でレバレッジ25倍までという上限が制定されました。一方で、海外FX口座ではこのような規制はないため、FX業者によっては1,000倍のレバレッジを設定することなども可能です。

スプレッド

スプレッドは言わば取引手数料となるため、FX取引をする上で重要な要素の一つです。直近の流れとして、国内FX口座では各社が続々とスプレッドの引き下げを行っており、ドル円の取引で0.1pipsや0.2pipsという設定も珍しくなくなりました。一方で、海外のFX口座では国内のFX口座に比べてスプレッドが大きいことが多く、ドル円の取引で1.0pipis~2.0pipsとなっており、国内FX口座よりも10倍近く高い設定となっています。

ゼロカットシステム

ゼロカットシステムとは、ロスカットが間に合わずに口座残高を超える損失が発生した場合に、FX業者がマイナス分を負担してくれる制度です。国内FX口座ではこの制度がなく、仮に口座残高を越える損失が発生した場合には、損失を補填しなければなりません。一方で、ゼロカットシステムを採用している海外のFX口座で口座残高を越える損失が発生した場合には、その損失分をFX業者が負担するため損失の支払いは不要です。

ボーナスの金額

FX業者はキャンペーンを行っていることも多く、口座開設や入金、取引などをすることによって、証拠金として使えるクレジットやキャッシュバックをしています。このようなキャンペーンは国内FX口座に比べて海外FX口座の方が豊富な内容となっており、「口座開設するだけで〇〇円の取引ボーナスプレゼント」や「累計入金額が〇万ドルに達するまで、入金額に対する□□%の取引ボーナス付与」などがあります。

通貨ペアの種類

ドルやユーロなどのメジャーな通貨ペアは国内、海外ともに扱っていますが、取り扱っている通貨ペアは会社によって異なります。国内FX口座では20~30種類程度の取り扱いが主ですが、海外のX口座では50種類~60種類程度の取り扱いも珍しくないです。

入金方法

国内FX口座の入金方法は基本的に銀行振込のみとなっており、ネット銀行を利用することで可能なクイック入金では24時間いつでも可能となっています。一方で、海外FX口座への銀行振込は振込から口座への反映までにタイムラグがあります。しかし、銀行振込以外に「bitwallet」や「STICPAY」のなどのオンラインウォレットサービスを利用できるほか、クレジットカードを使っての入金も可能です。

課税方法

FXで利益が出た場合には年に一度の確定申告が必要となります。その際の税金の計算方法が異なり、国内FX口座では一律で20.315%が課税される「申告分離課税」、海外FX口座では給与所得などの所得と合算した課税所得に、所得税の税率をかけて所得税額を算出する「総合課税」となります。なお、課税所得と所得税率は下記の通りです。

課税される所得金額税率控除額
1,000円 から 1,949,000円まで5%0円
1,950,000円 から 3,299,000円まで10%97,500円
3,300,000円 から 6,949,000円まで20%427,500円
6,950,000円 から 8,999,000円まで23%636,000円
9,000,000円 から 17,999,000円まで33%1,536,000円
18,000,000円 から 39,999,000円まで40%2,796,000円
40,000,000円 以上45%4,796,000円

※「国税庁HP 所得税の税率」より引用

海外FX口座のメリット

上記のような国内FX口座との違いから、メリットは大きく2つあります。

少額資金での取引が可能

海外FX口座ではレバレッジを100倍や500倍などに設定することで、少ない証拠金で取引をすることが出来るほか、各社のキャンペーンである口座開設ボーナスや入金ボーナスをうまく活用すれば、入金額以上の証拠金を用意することが出来ます。このように、FX取引をしてみたいが数千円単位しか投資金を用意できないという方でもFX取引を始められるので、大きなメリットであるといえます。

入金額以上の損失が発生しない

海外FX口座ではゼロカットシステムがあるので、エントリーしたポジションに対してどんなに損失が発生したとしても入金額以上の損失が発生しません。FXの世界ではたった数分で相場が急変し、大きな為替変動となることが往々にしてあります。そのような時に、自分が許容できる金額しか口座に入金していなければ、それ以上の損失が発生することはないため、大きなメリットであるといえます。

海外FX口座のデメリット

メリットがある一方で、海外FX口座を利用するデメリットも大きく2つあります。

手数料が重い

海外FX口座は国内FX口座よりもスプレッドが大きいため、取引をすればするほどその影響は大きくなっていきます。また、海外FX口座では口座からの出金時に出金手数料がかかるものもあります。これはFX会社への手数料としてかかるものもありますが、その他にも海外から国内の銀行口座に振込する際に発生する国際送金のための出金手数料もあるため、手数料の面はデメリットがあるといえます。

所得によっては税金が高くなる

国内FX口座ではどれだけ利益が出ても税率は20.315%ですが、海外FX口座では給与等を含めた課税所得が695万円以上になると所得税が20%を越えてしまいます。そのため、自分の給与収入と照らし合わせながら、どれだけ利益が出たら税制面で不利になるかを踏まえておく必要があります。このように総所得の税率が20%を越えてしまう人にとってはデメリットといえます。

まとめ

このように国内FX口座と海外FX口座では特徴が異なり、それぞれのメリットとデメリットが存在します。そのため、海外FX口座を開設する前に、これらの特徴を踏まえた上で、どこの会社の口座を開くか検討しましょう。

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