FXにおける資金管理の重要性

FX ≪基礎編≫

FXにおいて資金管理は重要な要素の一つです。FXは損小利大(=損は小さく利益は大きく)が大事という言葉を聞いたことがあるかもしれません。これは負ける時は小さく損切をして、勝つときはとことん伸ばして利確する必要があるのですが、FX初心者がこの通りにやろうとしてもなかなか上手くいかないものです。そこで今回は、FXで必要な資金管理の考え方についてご紹介します。

FXにおける資金管理が何故重要なのか

FX取引では元本にレバレッジをかけて取引が出来るというメリットの一方で、しっかりと資金管理をすることが出来ないと投資元本に対して大きな損失が発生します。たとえば、ドル円を1万通貨エントリーするために証拠金を5万円FX口座に入金してエントリーし、そのポジションが1円逆行して含み損が1万円となった時、証拠金5万円に対して1万円の含み損、つまり、損失率が投資元本に対して-20%ということになります。

損失:▲10,000円 ÷ 証拠金:50,000円 × 100 = 損失率(%):20%

仮にこのような取引が5回連続で続いた場合、元本が0円となってしまうことになります。このようなケースでは、証拠金に対してポジションを持ちすぎであること、損切幅が広すぎることが問題となります。このように、資金管理を徹底しないことで、お金を増やすどころか大事なお金を失ってしまうこととなります。

つまり、このようなことを防ぐためには、自分自身で取引のポジション量をコントロールできる=資金管理ができなければなりません。

資金管理は自分が許容できる損失で決まる

そもそも資金管理の大前提は、損失が出たときに自分がその損失を許容できるかということです。たとえば、一か月あたり100万円運用にまわせる人と1万円しか運用にまわせない人では、同じ金額の損失であったとしても全然違うでしょう。そこで、投資金額に対して自分がいくらまでの損失を許容できるかを調べるために、下記の手順に沿って自分に合った資金管理を確認してみましょう。

  1. 自分がいくらFXに資金を使えるかを把握する
  2. 一取引あたり何%までの損失を許容するか決める
  3. その許容損失は何通貨 × 何pipsになるか考える

    例えば、3万円運用にまわせる人が、一取引当たりの許容損失1%とした時、その金額は300円(= 30,000 × 1%)となります。仮にこの人が1,000通貨単位でエントリーをした場合には、一取引あたり30pipsまでの損失を許容できるようになり、ドル円などの比較的値動きが小さい通貨ペアでは、無理のない損切設定の上で取引に臨めることがわかります。

    一方で、同様に一か月に3万円運用にまわせる人が、一取引当たりの許容損失1%とした時、lotを上げすぎて5,000通貨でエントリーした場合には、一取引あたり6pipsまでしか損失が許容できず、どんなに値動きの小さい通貨ペアであったとしても取引計画が厳しいことがわかります。

    このように、運用に使える金額がいくらなのか、一取引当たりの許容損失はどれくらいなのかを決定することで、自分にとって最適な取引通貨数と損切幅を何pipsですべきなのかを判断することが出来ます。

    FX口座への入金額は許容損失まで

    上記を踏まえた上でのポイントは、FX口座に入金する金額は自分がすべて失っても問題ない金額までにしましょう。冒頭で述べたように取引には”必要証拠金”が存在するため、しっかりと損切設定を行っていれば口座内の金額が0円になることはないと思います。しかし、感情的になって損切設定を外してしまったり、ナンピンをしたりして、含み損を拡大してロスカットしてしまう可能性も十分にあるでしょう。

    このような状況になった時に、自分の生活に問題の無い範囲で入金している分には、損失は痛いものの生活に支障はきたしません。しかし、利益のことばかりを考え、自分の生活に必要な資金まで口座に入金し、大きな損失を出してしまった場合には、取り返しのつかないことになる可能性があります。そのため、FX口座に入金するお金はあくまで全額失っても問題の無い金額までにしましょう。

    また、FX口座に入金する方法として海外FX口座などではクレジットカードによる入金などもできる場合がありますが、クレジットカードによる入金=借金による入金であることを念頭に置きつつ、利用する場合には自身の余剰資金の範囲内にとどめるように注意しましょう。

    取引が出来ないまで資金が減ってしまったときは

    上述のようなルールで取引をしていると必要証拠金さえ不足するまでに損失が拡大してしまうかもしれません。そのような時は新たに入金をするのではなく、自分の取引の振り返りと、トレードルールの再設定を行いましょう。取引に使えるお金がすべてなくなってしまったということは、何かしら取引ルールに無理があったということです。例えば、極端に勝率が低いトレードばかりを繰り返していたり、損益レシオがかなり悪かったりと、冷静になれば見えてくる改善すべき点が多くあることでしょう。

    そのような時に損失を取り返そうと入金をしても、十中八九同じことを繰り返すだけで、さらに状況が悪くなってしまうものです。損失が拡大してしまったときこそ、「FXは運用をするために始めた」ということを思い出して、勝ち続けるための勉強をし直してはいかがでしょうか。FX相場は少し休んだからといって、取引が出来なくなってしまうものではありませんので、余剰資金が出来るまで勉強のための時間に充てるようにしましょう。

    まとめ

    上述のように資金管理は常に最悪のケースを想定して行うものです。取引の前には誰しもが自分の思い通りに相場が変動することを望むでしょう。しかし、どのような取引ルールであったとしても、勝率100%は有り得ないのです。自分の大事なお金を失わないため、FXはあくまで運用であると考え、常に最悪のケースを想定しながら資金管理を行い、FX取引に臨むようにしましょう。

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