FXとは?初心者向けにわかりやすく解説

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FXとは「Foreign Exchange」の略で、日本語の正式名称は「外国為替証拠金取引」といいます。FXは投資ではなく、ハイリスクハイリターンのギャンブルだという人も中にはいるかもしれませんが、FXを利用して収益を上げている人がいるのもまた事実です。そこで今回は、FX初心者に向けて、FXの基礎知識を詳しく解説していきたいと思います。

FXの基礎知識①:いくらから始められる?

国内FX口座で取引するためには最低5,000円程度必要です。ちなみにこの金額は、 ドル円レバレッジ 25倍で 1,000 通貨 エントリーする場合に必要な金額を指します。

なお、1,000通貨とした理由は、国内のFX業者で設定されている最小単位の多くは1,000通貨のためです。また、必要な金額が5,000円の理由は下記のような考え方をするといいでしょう。為替レートが1ドル=100円の場合、1,000通貨(1,000ドル)分を円で両替するには「1,000(ドル) × 100円 = 10万円」必要です。しかし、レバレッジが25倍だと必要な金額は、10万円 ÷ 25(倍) = 4,000円です。

このように、FXではレバレッジを利用することで少ない元手でも取引が可能となります。なお、上記の説明ではスプレッド(手数料)などは省略して考えています。また、2020年8月現在はドル円 = 106円程度ですが、為替レートは随時変動するため5,000円としています。

FXの基礎知識②:利益の種類と仕組みは?

次に、FXで得られる利益の種類は大きく分けて、「売買による利益」と「スワップによる利益」の2種類となります。

売買による利益

FXでは「安く買って高く売る」もしくは「高く売って安く買う」ことで売買差益が出ます。つまり「上がると思ったら買いでエントリー」、「下がると思ったら売りでエントリー」することで利益が出ます。

計算例として、ドル円1,000通貨を1ドル=100円の時に買いでエントリーした場合を考えてみましょう。エントリーした後にドル円が上昇して1ドル=101円になって決済をしたとします。この場合、1ドルあたりの利益は101円 – 100円 = 1円 ですが、1,000通貨(1,000ドル)保有しているので、利益は1円 × 1,000通貨 = 1,000円です。

この計算を頭の中でするには慣れが必要ですが、FX取引をする上で損益計算は大事なので、通貨数と動いた値幅によって損益がいくらになるかはすぐに計算できるようになっておきましょう。

スワップによる利益

スワップとは簡単に言うと通貨ペアの金利差のことです。通貨には各国の政策金利によって金利が決められており、政策金利が大きいほど預金金利が付きます。日本では、0.02%と低水準で設定されているためあまり馴染みがないかもしれませんが、金利の高い通貨を保有すると利息が付きます。

通貨によって設定されている金利が異なるため、金利の高い通貨と金利の低い通貨の組み合わせで取引をすると、通貨ペア間に金利差が生じることとなります。例えば、ドル円を買いで取引する場合、金利の低い円から金利の高いドルに両替することとなるため、スワップはプラスとなります*。

スワップが付与されるタイミングは、ポジションを保有した状態で日付をまたぐ(ニューヨーク市場が閉まる)ことで発生します。なお、ニューヨーク市場が閉まるのは、日本時間では早朝の時間帯です。

今回はスワップがプラスの場合で説明しましたが、反対にドル円を売った場合にはスワップがマイナスとなります。このように、スワップによっても損益が発生するので、取引の前に利用するFX業者のスワップを確認しておきましょう。

※FX業者によって設定されているスワップは異なり、ドル円の買いポジションでもマイナスの可能性があります。また、各国の政策金利の変更に併せてスワップが変更される可能性があります。

FXの基礎知識③:取引できる通貨は?

取引できる通貨はFX業者によって異なりますが、日本人に人気の通貨ペアであるドル円やユーロ円などは、ほとんどのFX業者で取り扱っています。FX業者によってはマイナーな新興国通貨などを扱っている場合もありますが、投資初心者はまず、主要国の通貨ペアからの取引を始めるといいでしょう。なぜなら、新興国通貨などは取引量が少ないため、値動きが荒くなったり、 スリッページ するためです。

メジャー通貨の中でも私のおすすめの通貨ペアは、「ドル円」と「ユーロドル」です。先ほど記述したように取引量が少ない通貨というのはリスクがあるため、取引量の多い通貨を選ぶべきです。そして、外国為替市場でシェアの高い通貨の一位と二位が「ユーロドル」と「ドル円」であり、ユーロドルの取引量シェアが25%前後、ドル円の取引量シェアが15%前後です。なお、その次が「ポンドドル」となりシェアが10%前後ですが、ポンドは比較的値動きが激しいため、ある程度経験を積んでからの方が良いでしょう。

FXの基礎知識④:FXのメリットは?

FXのメリットは大きく分けて3つあります。

高い収益性がある

投資はお金を増やすために行います。そして、お金を増やすために収益性は必要不可欠です。以前公開した、「金融商品の種類と重要な三つの要素」で説明している通り、FXにはほかの金融商品と比べて高い収益性があります。中には数十万円から始めて数億円に増やした人もいます。

もちろん、そこまで成功するには日々の勉強や経験をする必要がありますし、簡単なことではないでしょう。しかし、金額は抜きにしても、適切なリスク管理や資金管理によって、収益を上げ続けることは不可能ではないと考えています。

少ない資金から投資が出来る

冒頭で軽く説明しましたが、FXではレバレッジをかけることが出来ます。レバレッジをかけることで少ない元手でも取引を出来るので、投資に回せるお金が少ない人には大きなメリットです。レバレッジをかけることは危険、という見方があると思いますが、それはあくまでレバレッジの使い方が誤っている場合です。

たとえばドル円1,000通貨が1円変動した場合(損益は±1,000円)について、証拠金に対する損益率で考えてみましょう。

レバレッジ1倍、証拠金10万円で取引する場合
損益率:1,000円 ÷ 10万円 × 100(%) = 1%
レバレッジ25倍、証拠金5,000円で取引する場合
損益率:1,000円 ÷ 5,000円 × 100(%) = 20%

このように、利益でも損失でもレバレッジが高いほうが証拠金に対するインパクトが大きくなります。上記のようにレバレッジが高いと危険と感じてしまうかもしれませんが、レバレッジが問題なのではなく、証拠金に対する取引量が問題なのです。

取引に必要な最低の証拠金である「必要証拠金」はあくまでエントリー出来る”最低”金額です。レバレッジが25倍だとしても、証拠金に余裕を持たせて先ほどの事例と同様にドル円1,000通貨が1円変動した場合、下記のようになります。

レバレッジ25倍、証拠金25,000円で取引する場合
損益率:1,000円 ÷ 25,000円 × 100(%) = 4%
レバレッジ25倍、証拠金50,000円で取引する場合
損益率:1,000円 ÷ 50,000円 × 100(%) = 2%

上記のケースでもレバレッジが高いと危険だと思うでしょうか。レバレッジは自信の使い方次第で、損益をコントロールすることが出来ます。証拠金に対して余裕を持った取引を心掛けてレバレッジをうまく活用しましょう。

24時間取引が出来る

株式投資などでは、取引ができる時間が平日の前場(9:00~11:30)と後場(12:30~15:00)ですが、FXは平日の24時間取引ができます。日中働く会社員は株式投資は仕事でなかなか相場を見ることができず、スピード感のある取引ができないというデメリットがありますが、FXの場合は仕事終わりの夜に限定して取引をすることも可能です。

ちなみに24時間取引できる理由は、どの時間でもどこかしらの国の為替市場が常に開いているからです。具体的に日本時間で記載すると下記の通りとなります。

オープンクローズ市場主な国
5:0014:00オセアニア市場ニュージーランド、オーストラリア
9:0019:00東京市場東京、香港、シンガポール
17:003:00欧州市場ドイツ、スイス、イギリス
22:007:00ニューヨーク市場アメリカ、カナダ

なお、夏時間や冬時間では1時間ずれるため、上記はあくまで目安として考えましょう。また、最も為替市場がにぎわうのは欧州市場とニューヨーク市場が重なる時間です。特にニューヨーク市場の入り(日本時間22時前後)では、それまでの流れを無視して大きく変動することもあるので注意が必要となります。

FXの基礎知識⑤:FXのリスクは?

投資におけるリスクは損失が出る可能性があることです。ハイレバレッジで証拠金ギリギリの取引をしてしまった場合には、多額の損失を出してしまう可能性もあります。

しかし、FXでは ロスカット という仕組みがあります。ロスカットとは、 証拠金維持率 が一定以下になったら、一定以上の損失が拡大しないよう、ポジションを強制的に決済する仕組みです。

証拠金維持率は必要証拠金に対しての 有効証拠金 の割合で、下記のように計算します。

・有効証拠金が50,000円、必要証拠金が5,000円の場合の証拠金維持率
50,000 ÷ 5,000 × 100 = 1,000(%)
・有効証拠金が4,000円、必要証拠金が5,000円の場合の証拠金維持率
4,000 ÷ 5,000 × 100 = 80(%)

上記の例のように、有効証拠金が必要証拠金を下回ることで、証拠金維持率が100%を切ってしまう場合があります。そもそも、エントリーする段階で有効証拠金が不足している場合は、エントリー自体が出来ませんが、エントリー後に損失が発生し、有効証拠金が減ることで上記のようなことが起こりえます。通常、自身で決済しない限りは保有ポジションを解消することはありませんが、ロスカット設定をすることで、有効証拠金が一定以下になったら強制的に決済することが出来ます。

仮にロスカット率50%だった場合を考えましょう。ロスカット率50%とは、証拠金維持率が50%以下になった場合に強制的に決済することを表しています。つまり、上記のように必要証拠金が5,000円の場合は、有効証拠金が2,500円以下(5,000円 × 50%)になったら強制的に決済します。

投資初心者の多くは自分の思っている方向と逆に動いてしまい、損失が拡大したときに損切り(損失を確定)することが出来ません。「待っていればそのうち戻るだろう」などど決済を先延ばししていると、ロスカットの仕組みがなければ証拠金が0円までなってしまう恐れもあります。

上記の場合でも、ロスカットの仕組みで一定の損失に抑えられますが、証拠金維持率がロスカットにかかるまで損失が拡大するということは、証拠金に対して保有ポジションを持ちすぎていることが原因の一つです。エントリーの前にどれくらいの保有ポジションに抑えるべきか、利益と損失がどこまでいったら決済するのか、前もって準備して資金管理を行いましょう。

まとめ

ここまでFXについての基本的な内容を書いてきました。この記事を見てFXは自分には合わないなと思う人もいれば、やってみようかなと思う人もいるかもしれません。興味を持った人は、どこの会社で口座を開けばいいのか、エントリーはどのタイミングですべきか、など気になることも多いでしょう。しかし、何事も基礎があっての応用です。最低限ここに書いた基礎知識を理解したうえで、次のステップに進んでいきましょう。

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