IMMポジションとは
IMM(International Monetary Market of Chicago Mercantile Exchange)ポジションとは、シカゴ・マーカンタイル取引所の国際通貨先物市場に上場されている通貨の建玉明細のことです。各取引所は米商品先物取引委員会(CFTC)に毎週火曜日の取引終了時点の建玉明細を報告し、CFTCは各取引所の建玉明細を集計した結果を当該週の金曜日の取引終了後にHP上で公表します。
多くの市場参加者は、この数字を市場全体における投機筋が保有しているポジションの縮図と推測しているため、数値を確認することで投機筋の相場観がどうなっているかや、ポジションの巻き戻しが起こった時のインパクトの強さを判断することが出来ます。
1月26日のIMMポジション
1月26日時点の通貨別ドル円とユーロドルのIMMポジション*は下記の通りです。
※本表及びグラフは「CFTC Chicago Mercantile Exchange」のデータと「investing.com」のデータを基に作成しています。
ドル円
直近のIMMポジション推移及び、ドル円レートは下記画像の通りです。
long | short | 差引 | |
---|---|---|---|
01/19 | 64,143 | 14,129 | 50,014 |
01/26 | 63,463 | 18,471 | 44,992 |
前週比 | -680 | +4,342 | -5,022 |
IMMポジションは円ロングが微減、円ショートは増加しており、ネットポジションは2週連続の減少となっています。
ユーロドル
直近のIMMポジション推移及び、ユーロドルレートは下記画像の通りです。
long | short | 差引 | |
---|---|---|---|
01/19 | 236,533 | 73,067 | 163,466 |
01/26 | 238,099 | 72,755 | 165,344 |
前週比 | +1,566 | -312 | +1,878 |
IMMポジションはユーロロングは微増、ユーロショートは微減しており、ネットポジションは若干増加しています。
※参考:フィリップ証券 IMMポジション推移
ドルインデックス(1時間足)
2021年1月21日から2月1日までの直近2週のドルインデックスレートは下記画像の通りです。
ドルインデックスはIMMポジションの集計時では90.2前後に位置していましたが、2月2日時点ではは91まで大幅に上昇しています。ドルインデックスのトレンドも明確に上昇トレンドとなっていることがわかり、直近のドル高の流れを具現している形となっています。